プロにとって欠品は死活問題

店舗のフロアマネージャーとしての佐久間吉明の仕事は、朝一番に売り場を見てまわることから始まる。ここ一カ所で全てが揃うというワンストップ・ショッピングをメトロのセールスポイントとして掲げている以上、メトロにとって品揃えは命。しかもメトロの顧客は、買い物に来てから晩ご飯のメニューを考える主婦ではない。まず商材ありき、のプロたちだ。欠品は彼らの商売にとって死活問題だ。

「欠品をゼロにはできませんが、できるだけタイムリーに補充できるように、一日3回売り場の担当者に欠品をチェックさせています。万一、欠品があった場合は、逆にそれをお客様との接点にする。“お客様もお困りでしょう。入荷したらお取り置きし、すぐにお知らせします。” これもお客様とのコミュニケーションの糸口になるのです。」

日本ならではの店づくりの工夫

メトロジャパンの店作りはプロの目線に徹している。何がどこにあるかが一目でわかる整然としたレイアウト。統一感のあるPOP。大型のカートが通りやすい、ゆったりとした通路スペース。ヨーロッパを中心に磨きあげてきたメトロならではの店作りのルールだ。

「しかし既定のルールを守っているだけでは日本の市場には通用しません。なぜなら日本には四季があり、旬の素材をいち早く取り入れたいというニーズがあるからです。お客様にお配りするメトロメールと見比べながら、旬の素材が目立つところに陳列されているか、お客様に役立つ情報を提供できているかどうか、しっかりチェックするのも私の重要な仕事です。」

目指すは、食材が全て揃い情報も揃う店

ドイツ本社のルールを守りながら、自らのノウハウもプラスしていくのがメトロジャパンの店作りの神髄だ。なぜなら店舗こそが、メトロからお客様へダイレクトに情報発信できる唯一の場所だからだ。

「メトロカフェで休憩しているお客様ともできるだけコミュニケーションをとり、情報交換をするように努めています。メトロにくれば食材が全て揃い、情報も揃う、それが私たちの目指す店づくりなのです。」